温室の温度安定作戦
タラ飼育で大事な温度管理は2点あると思います。
1つは、産卵させるための温度管理。
もう1つは、カワラ菌糸を劣化させないようにするための温度管理。
どちらも、ある程度温度が安定しておかないと難しい問題です。そこで ガラス温室内の温度を安定させるためにあれこれやってみました。


我が家の温室は、ピカのガラス温室です。
温室には、プレートヒーターと換気扇とそれぞれのサーモがセットになったやつを購入しました。
ヒーターのサーモはおよそ23度ぐらいに設定し、換気扇のサーモは30度にセット。
何かの事故で30度以上になったら換気扇で温度をさげるような仕組みです。(でもいままで1度も換気扇使ったことありません。もったいないですが当たり前ですかね^^;)

写真は純正セットの状態で、棚が6枚しか付いていませんでした。これでは下半分に棚ができません。
結局、最終的に棚を4枚追加購入しました。


当初、温室内の棚は上2段、下2段の合計4段組にしてありました。
それぞれの段にはデジタル温度計をセットし、各段の温度を計ってみました。

サーモの温度感知は2段目に垂れ下がっている状態です。

それぞれの段の温度には変化経緯に特徴がありました。

まず一番上の段
温度変化はおよそ22度〜26度ぐらい。
ヒーター動作前は22度ぐらいで、ヒーターが作動してから、しばらくすると温度が26度ぐらいまで上がってきました。ヒーターが切れてもしばらくは26度を維持していました。 やはり、上段は暖かい空気が溜まりやすいのでしょう。設定温度よりも少し温度が高くなりがちです。
ちょっとカワラ菌糸ビンを置くのは劣化が心配ですね。成虫ブリード向けの棚でしょうか。
でも、後で追加している内気扇により、温度は安定しました。

2段目
この段付近にはサーモセンサーがあるので、一番23度設定に近い数字を安定的に示していました。
22度〜24度ぐらいで。 ヒーター作動中でも、非作動中でも、それほど急な温度変化はしませんでした。
カワラ菌糸ビンおよび産卵セットを置くには一番適した棚ですね。


3段目
ヒーターに近いせいか、すこし温度変化が急です。
特にヒーター動作がはじまると、温度が一時的に25度をこえるときもありました。しかし、一時的なので、まだカワラ菌糸も大丈夫でしょう。
これも後に出てくる断熱材を敷くことにより、温度変化は緩やかになりました。

最後は一番下の段
ここが温室内でも一番危険な場所だと思います。
まず、温度は19度ぐらいまで下がっちゃいました。そしてそこからヒーターが作動しだすと、急に27度ぐらいまで上昇。
中段があったまってきたところで、ようやくヒーターが切れると今度はまた19度まで下がっていきます・・・
危なっかしくて、幼虫は置けません(-"-) 置けても温度変化に強い成虫でしょうが、27度に温度が上がったときにケース内が蒸れてしまうのが心配なので、ちょっと置けませんね。おそらくヒーター直上はもっと温度が上がるでしょう・・・



しばらく、この状態でなんとか使ってきましたが、厄介なことに、タラは菌糸ビンが大量に並びます。すぐに温室の棚が満杯状態。
棚にビッシリビンが置かれることによって、温室内の空気の対流が悪くなり、暖められた空気が上に上がらなくなっていっそう温度が安定しにくくなりました・・・・

特に、下段は、温度が上に逃げないので、熱い空気がたまりやすく、長時間高温にさらされる危険が発生しました。

そこで、まず始めに用意したのが内気扇
これもピカの純正品です。
温室の天井から吊り下げて使用してみました。
ぶぉ〜〜ん・・・・結構いい風吹かしてます^_^; もっと静かにまわるもんだと思いましたが、ほんとに扇風機状態です。これぐらい回さないと温室内の空気が対流しないんでしょうか。
音や振動がどう影響するかはわかりませんが、気にする方は結構にきになるかもしれませんね。
内気扇をつけてから、少し温室内の温度変化が緩やかになりました。しかし、やはり下段の方は温度が一時的にまだ26度を超えています。
これは、空気の対流の問題だと思ったので、棚の配置をすこし工夫してみました。

左半分の棚の狭め、菌糸ビンをたくさん置けるようにし、そのぶん空気の対流を確保するためと右半分で棚の位置を図のようにずらしてみました。菌糸ビンは高さがそれほどいらないので低くしました。
左はビッシリ菌糸ビンを置けるように6段。右は成虫用のケースを置くために4段。

これにより菌糸ビンを敷き詰めても、隙間ができるので空気が対流しやすいのでは?と考えました。

結果は・・・下段の温度上昇状態が短くなった気がします。
それでも、やはりヒーターが動作すると下段の温度は26度を超えちゃいます。仕方がないのでしょうか・・・
飼育スペースがない、私にとっては少しでもスペースは確保したいもの。。。なんとか下段を使用できないでしょうか。
それには、すこしでもヒーターの動作回数を少なくするしか方法はないと考えました。
ヒーターの動作回数を少なくするためには、温室内の温度が下がりにくくするしかありません。今回は保温効果を高める方法をとりました。

当初、ピカ純正の保温カバーを購入しました。
ビニール製で薄手のカバーですが、これをかけることにより温室外の温度変化に耐久性があがりました。まわりの温度が急に下がっても温室のガラスに直接冷たい空気が当たらなくなったことが原因ではないでしょうか。

しかし、もっと 保温効果を高めるために、温室全体を発泡スチロールで囲んでみました。これはハッチェリービートルさんから教えていただいた方法です。
ハッチェリーさんは、断熱効果の高い厚さ20mmカネライトフォームという断熱材を使用されていますが、私は厚さ10mmの発泡スチロールです。理由は、ビニールカバー内に収められるか心配だったからです^_^;結構パツンパツンと伺っていましたので。。
発泡スチロールと保温カバーが聞いたのか、温室内の温度は下がりにくくなり、ヒーターの動作回数がかなり減ったように思います。(*^^)v
それでも、一旦ヒーターが作動するとまだ26度を・・・・超えちゃいます(-"-)

ここで、さらに他のかたのネタをパクらせていただきましたm(__)m
今回参考にさせていただいたネタは、たーちゃんさんの日記の温室作成記です。
たーちゃんさんは、自家製温室を作成され、内気扇も自家製です。私はこの自家製内気扇を参考にさせていただきましたm(__)m
この自家製内気扇はパソコンのファンを利用するのですが、私はこの内気扇をヒーター上に設置し、暖められた空気を強制的に循環させることにより下段の温度が上昇しないようにできなかと考えたわけです。
奥は立てて設置し、手前のファンに暖かい空気を送ります。手前のファンは上向きに風を送風していますので、下段で温められた空気が即座に上に送れらる仕組みです。

そして、もうひとつ。
ヒーターの熱い空気が直接菌糸ビンに当たらないように、下段の棚に断熱材を敷き詰めました。(はなからやっとけ!とは言わないでね^^;) 
温度計は25度越えてますが気にしないで下さい。今は越えてませんので^_^;
この断熱材はスタイロフォームという断熱材で、ホームセンターで売ってます。 このスタイロフォームは、実は簡易温室を作成した残りの廃材です(*^^)v
簡易温室作成および自家製内気扇については、また特集!?します。

結果は・・・・
1000円ちょっとのファンを2個設置したところ、ヒーターが作動しても下段の温度が急に上がりにくくなりました。
一番上に純正の内気扇。一番下にファン2個。これにより温室内の空気の対流が早くなったのか、上段も下段もいつでも23度前後と安定した温度になってます。まだ心配なので、ヒーター上段は使用していません・・・もうしばらく、一番下段はこのままにして様子を見ようと思います。ファンをもう少し下げて棚に断熱材を敷いてやれば、この段も使えるようになると思います(*^^)v

温室を利用されている方で、よく各段の温度差を利用して使用されていると聞きますが、それはサーモを使わない緩やかなヒーターを使えばできるのかもしれませんね。
今回初めて温室を使ったのですが、温度変化を観察すると、サーモとプレートヒーターを使った温室ではヒーターが作動中と非作動中では上段と下段で温度が逆転してしまいました。
常に上段が暖かい・・・とかいうのであればいいのですが、ヒーターが作動してすぐは、上段より下段が温度が高くなります。しばらくすると暖められた空気が上にあがり上段の温度が上がってきます。中段が設定温度になると、ヒーターは切れ下段の温度は下がっていきます。ヒーターが切れてしばらくすると、下段より上段の温度が高くなり、温度が逆転します。
なので、よっぽどしっかり温度管理しないと上段と下段の温度差を利用した飼育は難しいと感じました。初心者の私は、内気扇つけて空気の対流を促し温室全体の温度が一定になるようにするほうが管理しやすいですね。
それと、温室内の温度計は最低温度と最高温度が記録できるやつがいいと思います。これによって、ヒーターが作動しているときと作動していないときの温度変化をつかむきっかけとなります。
私が考えるに、いちばん注意をしなければならないのはヒーター作動中の温度だと思います。ヒーターの表面温度が調整できるタイプならいいんですが、普通のプレートヒータは作動するとどうしても高温になってしまいます。だから例え短時間の動作でも温度が急上昇してしまうのでしょう。
少々温度が低くても一時的なら死にはしないと思うのですが、高温で蒸れちゃうとやばいですからね^_^; 特に初令幼虫は要注意ですよ。
今一度、温室の温度変化をチェックしてみてくださいね(^_-)-☆